30歳を過ぎてからは、世間から求められる理想像と自己能力とのギャップを今まで以上に意識するようになった。
本人にとっては辛い問題だが、よくある話だし、むしろその摩擦が成長に寄与するならば喜んで迎え入れるべきだろう。そこでギャップを埋めるために何をすべきかを考え始めるわけだが、自身の能力の無さを再確認することになり、ますます自信を失ってしまうのである。
自分の認識だけでは、そのコンプレックスの原因が先天的なものなのか、努力不足なのか区別がつかない。あるいは区別がつかないのは単に自己観察が足りないだけかもしれない。
最近はコンプレックス解消のために読書や勉学に手を出した。知能指数が高い人間の脳は、低い人間よりシナプスがシンプルに整理されているという記事1を見かけたが、それ以降知性というものが気になって仕方がなかった。
勉強するだけで脳細胞単位で変化するなら考え方や感じ方も変化するだろうし、現状を脱することができるならそれで良い。安易な考えかも知れないが、行動しないよりもした方がマシだろう。本当は高校生の頃からやる気を出していればよかったが…。
近場の本屋で購入した英単語帳や数学Ⅰ・Aの解説書がどのように役立ってくれるかは、努力してからのお楽しみだ。
- Nature Communications 「Diffusion markers of dendritic density and arborization in gray matter predict differences in intelligence」https://www.nature.com/articles/s41467-018-04268-8 ↩︎
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